フロントオープンとトップオープンのスーツケースのメリット・デメリット

「ちょっとした小物を収納することができるポケットの付いたモデルを探していますが、そちらでは取り扱っていますか?また、おすすめのモデルはありますか?」

本日も頂いたご質問にお答えしたします。スーツケースには、メインとなる荷物の収納スペースの他に、小さな小物を入れることができるポケットが付いているモデルがございます。

一番分かりやすい例ですと、ソフトケースを思い浮かべていただければイメージが湧くかと思います。ソフトケースは、一番大きなメインの収納スペースの他に、ボディ前面にいくつかのファスナーポケットが付いているモデルが多いようです。

そのようなポケットは外ポケットや小ポケットと呼ばれていて、頻繁に出し入れする小物などを収納しておくためのスペースです。メインの収納スペースを開けるためには、ラウンドファスナーを1周開ける必要がある為非常に大変です。

頻繁に出し入れするものを外ポケットに入れておけば、いちいちメインの収納スペースを開く必要がないため大変便利です。ただし、ポケットには鍵がついていないケースがほとんどですので、貴重品を入れるのはおすすめいたしません。

あくまでもよく出し入れする小物程度を入れておくポケットにすぎないのです。空港で航空会社に預ける際には、できればポケットは空にしておいたほうが懸命でしょう。

外ポケットの付いたファスナーハードスーツケース

ご存知の通り日本人はハードケースを非常に好み、実際の売れ筋もほとんどがハードケースになっております。一昔前はビジネスマンや客室添乗員などヘビーユーザーほどソフトケースを選ぶ傾向にありましたが、最近ではファスナーハードに移ってきております。

これは近年はむしろファスナーハードケースのほうがソフトケースよりも安くなってきていることもあるのだと思います。ビジネス利用でもハードケースで出かけることが一般的になってきております。

そうした中、ハードケースにも外ポケットが欲しいという声が増えてきたこともあり、ハードケースでありながら外ポケットを備えたモデルも増えてきております。

この手のタイプの走りとしては、リモワのボレロなどが有名で10年以上前からこのコンセプトのモデルを世に送り出していました。これはハードケースの前面にソフトケースのような化学繊維の布製の大型ポケットをくっつけたタイプで、シンプルな発想ながら大変便利なものでした。

ただ、近年主流のハードケースの外ポケットは、ハードケースのボディシェル自体を一部切り取って、ファスナーで開け閉めできるようにしたタイプが主流です。本体に穴を開けてファスナーで塞ぐ形になっております。外に余計な突起がなく、使い勝手も抜群なので非常に人気を集めております。

ただ、ボディをくり抜いているため、強度が少し心配な面はあります。この手のコンセプトの旅行カバンは、比較的小さなサイズのモデルが多く心配はないとは思いますが、あまり大きなサイズのモデルでボディをくり抜いたような構造はおすすめできません。

フロントオープン

ハードケースの外ポケットには大きく分けて2つの種類があり、1つがトップオープンであり、もう1つがフロントオープンです。

フロントオープンはボディ前面がくり抜かれていて、斜めにアコーディオン状に前面が開く形の外ポケットです。現在ハードケースの外ポケットしては主流のタイプになります。

開口部も大きく、物の出し入れがしやすいのが特徴です。書類や小物はもちろん、ノートPCなどもポケットに入るモデルも多いため、ビジネスマンにも大人気となっております。

ただ、ボディシェルを切り抜いた開口部が非常に大きいため、少々強度上の不安を感じるのも事実でございます。機内持ち込みでしたら全く問題ありませんが、荷物を預ける場合、投げられるなどしてダメージを受けた時にボディシェルが大きくくり抜かれていることで衝撃を上手く受け止められるのかは未知数です。

このあたりはやはり製品のグレードによってマチマチだと思いますので、信頼できるメーカー品を購入するほうがよろしいかと思います。

機内持ち込みサイズ、あるいはそれに準じる程度の比較的小さなモデルでしたら、あまり強度について気にする必要はないかと思います。

トップオープン

トップオープンは従来一部のメーカーしか作ることが出来ないものでしたが、ここ最近各メーカーから豊富なラインナップが登場しております。

フロントオープンがボディ前面が大きく開くのに対して、トップオープンは前面上部の一部が小さく開くタイプになっておりまして、ポストのように小さな開口部から荷物を差し込む使い方になります。

フロントオープンと比べると開口部こそ小さくなりますが、収納スペースは変わらないくらいに広く取られているモデルが多く、書類はもちろんのことノートPCも収納できるものも珍しくありません。

小さな開口部が上部についているため、フロントオープン以上に気軽にサッと開け閉めできるのが大きな特徴で、使い勝手は抜群です。

今までの主流であるフロントオープンよりも開口部が小さく強度的にも安心で、開け閉めの気軽さも抜群であるため、これからのハードケースのポケットとしてはメインストリームになっていくものと思われます。

小物をサッと出し入れしたいビジネスマンにもおすすめできる機構であると言えます。まだまだ新しい機構のため、商品自体は小さめなサイズを中心に選択肢は多くありませんが、非常に便利ですのでご検討くださいませ。

メリット・デメリット

このような外ポケットの付いたモデルにはメリットもあればデメリットもありますので、ご自身にとって本当に必要な機能かどうかよく検討してからご購入くださいませ。

メリットといたしましては、上で繰り返し述べさせていただいた通り、小物をサッと出し入れできるという点に尽きます。主な収納スペースを開くには本体を1周するラウンドファスナーを開く必要があり大変面倒ですが、ポケットに入れておけば少しファスナーを開くだけでさっと取り出すことが出来ます。

一方のデメリットとしては、ポケットの分の容量が加わると同時に、メインの収納スペースからポケット分の容量が減ってしまう点にあります。ポケットの収納スペース分が内側に出っ張るため当然のことではありますが、一見してメインの収納スペースが結構圧迫されるようなイメージがございます。

ボディ自体が大きなモデルですと気になりませんが、機内持ち込みサイズなど小さめなボディのモデルですと、ポケット分の出っ張りが全体に占める比率が大きく、メインの収納スペースが予想以上に小さく感じるかと思います。

ポケットの容量分が加わりますので、トータルの容量は標準的なモデルと変わりませんが、やはり印象としてはメインの収納スペースが小さく感じるかもしれません。

また、ハードケースのポリカボディを切り抜いてファスナーでつなげてある構造になりますので、どうしてもポケットのないモデルよりも強度的に劣ることは否めません。しっかりしたメーカーのの製品でしたら滅多に壊れることはありませんが、あまり大きなボディのものは強度的に少々心配ではあります。

したがって、このようなコンセプトの商品は、機内持ち込みサイズなど比較的小さなサイズのものに限っておすすめいたします。大変便利な機能ではございますが、大きなサイズのスーツケースですと最優先させるべきなのは強度であり、堅牢性にやや劣るポケット付きは余程この機能が欲しいのでない限り避けるほうが無難です。

当店おすすめモデル

こちらでは、フロントオープン、トップオープンの当店おすすめモデルをご紹介いたします。強度的に小型のキャリーバッグ中心のご紹介となります。

トップオープンキャリー
世界的なキャリーバッグブランドのエミネントから発売されている、トップオープン機能付きの機内持ち込みサイズのキャリーバッグです。機内持ち込みとして容量も必要十分で、使い勝手抜群のトップオープン機能は一度使ったら手放せません。


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