機内持ち込みサイズのキャリーバッグ(LCCや100席以内小型機の規定)
通常、スーツケースは、航空機搭乗前に預け、航空機の貨物室に積み込まれます。
しかし、一定以下の大きさの荷物は、預けることなく機内に持ち込めるのです。
JALやANAをはじめ多くの航空会社が、3辺の和が115センチ以内(かつ55cm×40cm×25cm以内)の荷物の機内持込を認めています。
ただし、LCCなどの格安航空の場合は、もう少し基準が厳しく、各辺の長さがそれぞれ決まっております。
国内の主なLCCの場合、「幅56cm×高さ36cm×奥行23cm以内」という規定になっております。
詳しくはお使いいただく航空会社にお問い合わせくださいませ。
また、座席数が100席以内の飛行機に搭乗の場合は、3辺の和が100センチ以内となるケースがほとんどで、国内線の小さい飛行機にスーツケースを持ち込むことは事実上難しくなっています。
メリットとデメリット
まず機内に持ち込むことが出来るメリットとしては、荷物を預けたり引き取ったりする手間がないことが挙げられます。
特に受け取りは、ターンテーブルから自分のキャリーバッグが出てくるのを延々待つ必要があります。
機内持ち込みであれば、飛行機から降り入国審査の後、荷物の受け取りを待つことなく、すぐに一番乗りで税関に向かえます。
そして機内に持ち込む最大のメリットは、なんといっても壊れる心配が格段に少ないことです。
スーツケースの破損の99パーセントは、空港で預けた際に起こります。乱暴に運搬され、無造作に積み込まれるために、破損が起こるのです。
機内持ち込みサイズですと、預けることなく自分の手元に置いておけるため、破損の心配がありません。
また、到着後にターンテーブルから自分の荷物が出てくるのを待つ手間が無いことも大きなメリットです。
一方、大きな荷物を手元に置くことになりますから機内で少々面倒なことも事実ではございます。
しかし、なんといっても、スーツケースの大きさが限られるため、容量が小さいことが最大のデメリットになります。
3辺の和が115センチのキャリーバッグですと、大体30リットル前後の容量となります。これはせいぜい1~3日分の短期渡航の荷物が入る大きさに過ぎません。
3~5日分の荷物ですと60リットル、5~7日分の荷物ですと70リットル、長期の渡航ですと90リットルは欲しいところではございます。
機内持ち込みスーツケースおすすめモデル
機内持込サイズは、壊れにくく、小さくて移動が楽なために、旅慣れていて荷物をコンパクトにまとめられる人には根強い人気があります。
それでも、30リットル前後という容量は少々小さすぎます。
そこで、当店がおすすめしているのが、最大容量の機内持込サイズのスーツケースになります。
これらの商品は、機内に持ち込める範囲内に納めつつ、容量を最大化できるようなコンセプトで作られていて、その容量は機内持ち込みサイズにもかかわらず40リットルにも達します。
これなら、旅なれた方なら、4,5日の渡航も十分使えます。
機内持ち込みサイズとしては現在最大の容量だと思われるモデルです。115センチサイズを満たしながら42リットルという大容量を実現!
小型キャリーにしてはお値段少々お高めではありますが、キャスターも医療技術を応用した最高峰のサイレントキャスターです。
小型のキャビンサイズのおすすめモデルの続きも合わせてご覧くださいませ。
LCCなど格安航空会社の規定
大手航空会社の場合、前述の通り3辺の和が115センチ以内という規定になっておりますが、LCCなどの格安航空会社や一部大手航空会社は更に厳しい規定を設けております。
具体的な例でご説明いたしますと、国内のLCCのピーチ・アビエーションですと、3辺の和が115センチ以内の規定に加えて、50cm×40cm×25cmという各辺の長さの上限が設定されています。
これなら、上で紹介させて頂いたキャビンプロなど40リットルの最大容量のキャビンサイズのキャリーバッグを持ち込めます。
一方のエアアジアはどうでしょうか。56cm×36cm×23cmという各辺の長さの規定になっております。
最長辺こそ長めに設定されているものの、他の辺はかなり短めになっていて同じマックスキャビン2のような最大容量のキャビンサイズのスーツケースは持ち込めません。
このようにLCCの多くは、より厳しい規定になっている会社が多いため、最大容量のキャビンサイズというコンセプトで作られた40リットル以上にも達するモデルは持ち込めない可能性が高くなっております。
普段ナショナルキャリアなど大手航空会社を使う方でしたら全く問題ございませんが、LCCを使う機会も多い場合はもう少し小さめの30リットル台後半あたりのモデルを購入する必要がございます。
プロペラ機など100席以下の小型機の規定
さらにさらに厳しい規定があることも忘れてはいけません。それは小型機の場合です。
離島など国内ローカル線の場合は、100席にも満たない小型の機材が使われるローカル路線もございます。
プロペラ機や、ボンバルディアやエンブラエルといった小型のリージョナルジェット機メーカーの機体も国内では多く飛んでいます。
100席に満たない小型機の場合は、機内も狭く荷物収納棚も小さいため、より厳しい規定がございます。
これは大手航空会社でも同じです。機材自体が小さいので仕方がないことです。
例えばJALの場合、100席以内の小型機では3辺の和が100センチ以内の規定に加えて、45cm×35cm×20cmという各辺の長さの上限が設定されています。
3辺の和が100センチという規定は相当厳しいもので、この大きさで作ろうとするとカバンの容量は25リットル程度が限界になると思われます。もはや実用的な大きさとは言えないでしょう。
もはやこの大きさでは、リュックサックやデイパックなどバックパック類のほうがより実用的であると思います。衣類などの通常の荷物であればリュックのほうがおすすめです。
ただ、小さくて重いものなどを運ぶ場合は、たとえ小さくてもキャスター付きのキャリバッグの方が良いかも知れません。
小型機に乗る時は割り切って、持ち込まずに預けるようにするほうが、実用的な大きさのキャリーケースを購入することが出来ます。